今年は時短営業や緊急事態宣言による休業要請などにより、通常通りに営業していた月ってどれくらいあったでしょうか?。

そんな現代の禁酒法が一時的に解除されていた今年の3月頃、首を長くして禁酒法解禁を待っていた友人2人と共に「ランチという名目の飲酒行動」という大事なタスクを実行する。

場所は札幌市内中心部でアクセスも良いクロスホテル内レストランHache(アッシュ) です。

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席につき酒豪の友人が開口一番
友人1「いやー、こんな感じで毎月時短とか休業要請とか連発されたら、お前んとこの店も大変だろう、この前、おまえの店行った時もオープンしたと思ったらすぐ閉店だったもんな」

この前は、コロナ禍のご時世、みんな心配して来店してくれてありがとう。こっちも閉店時間が早くて料理出すの大変なんだわ。本当にすまんかったな。全部コロナが悪いんだよ。

友人2 「いやいいんだよ別に。ただ、あの時短営業ってやつは、キャンプ場に行って、テント貼って、炭おこして、バーベキューの準備ができたら、『今日は終わりです』っていわれた。そんな感じだよね」

ずいぶん切れ味鋭いメタファーかましたが、お前、店でハイボール飲んでたけど、結構ハイペースなハイボーラーだったぞ。

友2「あ、そうだっけ、おぼえてなーい笑」

最初の皿が運ばれてきました。

帆立のソテーにイカ墨のパン粉でしょうか?プレゼンも素晴らしく、最初の一皿からワクワクして、ワインが進みそうです。

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2皿目は野菜のテリーヌとビーツでマリネしたゆで卵です。

この来店した時期のように、とても春らしい一皿に仕上がっています。テリーヌは優しい野菜の味でまとまっており女性に喜ばれそうな春まるかじり的味わいです。ピンクの卵は外観の期待感とは対極に常識的な半熟卵の味がしました。

気づくと右手に持っていた、冷えたグラスのスパークリングワインが手品のように秒で消えていました。

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3皿目の鴨とフォアグラの缶詰です。

蓋付きの缶詰状態で運ばれてきたこの料理。蓋を開けると、肉の百貨店状態。友人はすでに興奮を抑えきれずフォークに刺さった鴨とフォアグラを口に運んでいた。

友2「今度さあ、サッポリーニ でもこんな感じの料理食べたいよねぇ」

その時、私は心に思った。今度この人達が来店した時に、大きな皿の上にシーチキンLをのせて出してみようと。
きっと喜んでくれると思う。

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4皿目の料理 追加料金で選択
当店スペシャリティ魚介のパフェが御出でなされました。グラスの中に魚介のジュレや野菜やなんやが、旭山水族館ショーのように3Dで多方面から観察でき、目と口、両方で愉しめますね。

普段フレンチより居酒屋をこよなく愛する友人は、この料理を食べ、あまりの感動に。

友1「あぁぁぁぁうめぇぇぇっ。今すぐここでカズダンスおどりてぇえ」

酒の入った彼なら、本当に踊りそうだったので、手元にあった大きなバゲットを彼の口にぶち込み「カズダンスは次の店までとっときや」と自制を促す。

多様性を認め合う現代社会において、彼なりにフレンチの美味しさに目覚めた表現方法だったので、私達はこれを、正面からしっかりと受け止めなければならない。

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メイン料理は牛肉のステーキかオマール海老を選択できる。

私は余市ワイナリーのオチガビの白が気になったので、海老をチョイス。
いつもは調理する側の私。オマール海老も食べる前から味が分かってしまう料理人あるある事情なのですが、初体験のオチガビワイナリーの白とオマール海老の相性にビックリ。
デカイだけではジャイアンツに入れないのと同じで、道産ワインも色々飲んでみないと判断できず、今回に関しては余市ワインの未来をそこに見ました。
国産ワインに少し懐疑的な私の心を解きほぐしてくれた、そんな一杯でした。


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デザートは画像のように個別にプレートで提供されたあと、更に数種類のプチデザートが食べ放題で頂ける貴族御用達のシステムを採用しています。 
「人の好意は甘んじて受ける」が共通認識の私達。全種類制覇するのは、人間として当然の義務と考えております。

お会計もグレードアップしなければ3000円台後半と地球環境にも財布にも優しい価格設定で、ランチでこのクオリティならコスパ最高でしょう。
美味しく頂きました。ごちそうさまでした。

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さて、このメンバーがまっすぐ帰宅するはずもなく、満腹中枢を麻痺させるため更にアルコール注入という過怠を繰り返す。
友1「しかし、なんで俺たちは、こんな酒なんかに懲りずもせず毎日身銭切って無駄に飲んでるんだろうな、シラフの時にふと思うわない?」

酒豪の友人が捨てられた子犬のような哀しい目で問いただすので、私は答えた。「知ってるか?必要な物を購入するのは、無駄遣いではないって」

友2「それはまさしく正論だね、今はスリランカだけど」

タリバンの人権意識より低い自制心の3人。昼から居酒屋で飲み放題をチョイスし悪酔強酒。この辺りから私の記憶は漆黒の闇となり、翌朝、苦しみと共に目覚めることになる

人間の最大の罪は不機嫌である。
皆様お酒は楽しく呑みましょう。